いつからだろう?
音楽に興味を持ち、憧れを抱き
特にソロアーティストよりBANDスタイルのグループに
子供心にひきつけられていった。
ゴダイゴ、ツイスト、アリス・・・テレビから流れる音と映像。
楽器の演奏からボーカルにいたるまで
全ての音を自分達だけで創り出していく。
作詞や作曲、さらには編曲までもが自分達だけで・・・
ただ憧れていた。
お気に入りのアーティストの新譜が出る・・・
いつも通いつめたレコードショップのポスターを見て
その日を待つ・・・
楽しみにしていたその新しいレコードを買って
自転車を飛ばして家に帰り着く・・・
そのまま大急ぎで父のステレオのある部屋に駆け込み
ジャケットを眺めながらゆっくりと針を下ろす・・・
”ブッ”という小さな音とかすかなノイズ
胸の高鳴りを感じつつ、新しい ”音” に包まれて
至福の時は満たされていく。
その時はひとりだけで誰にも邪魔されず
ただその ”音” に包まれていた・・・
毎晩日課のように、その時を楽しんだ。
音楽のすごいところは、一瞬にして
気持ちがその時に帰ること。
その音を聞き、眼を閉じると、あの部屋の風景がまぶたによみがえる。
今はもう決して見ることのできない
想い出の風景に出会えること。
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