うちの家は、おそらく昭和に入る前から建ってたんじゃないかと
思われる、いわゆる”茅葺古民家”でした。
その家の裏には・・・青々とした竹やぶがあった。
少し風が吹くと、ざわざわと葉擦れの音があたりを包んだ。
冬に雪が降ると、雪の重みで大きくお辞儀をしたようにしなる。
小学校へは雪の重みで竹が作った
竹のトンネルをくぐり登校した。
春には祖母が先頭に立ち、大きな鍬を持って筍掘りをした。
筍をなかなか上手に見つけられなかった・・・
祖母は笹の葉が降り積もった地面から
ほんの少し、顔を出すか出さないかくらいの
”食べごろ”の筍を見つける名人だった。
山椒の葉をたくさん採って佃煮にし筍と一緒に食卓に並ぶと、
大好きな春がまた来たんだと実感した。
京都は木津市にある古民家・古材家具を取り扱っておられる
CAFE AO TAKE
その名のとおり、こちらの裏手には綺麗な竹やぶがあった。
懐かしい葉ずれの音を聞きながら
中国茶をいただいた。
独特の茶器、鉄瓶。
清涼感のある清清しい香り。
夏、今度は縁側でまったりとしたいなぁ・・・
そんな場所です。
今回は・・・春を感じてきました。
AOTAKE